自白の研究

西日本新聞が免田栄さんの近況記事

木曜日 -西日本新聞 2019年3月13日 「免田さん資料継ぐ 再審請求中「死刑停止」…国の解釈示す文書も 再審無罪の記録寄贈」 1983年に日本の死刑囚で初めて再審無罪となった「免田事件」の免田栄さん(93)=福岡県大牟田市=が、自身の再審や死刑に関す…

西日本新聞の志布志事件記事

木曜日 もう一ヶ月前のことになりますが、『西日本新聞』が Yahoo!ニュースとの共同企画で志布志事件の“その後”を伝える記事を掲載しています。 志布志・選挙買収冤罪 虚偽の自白なぜ? 無罪確定も「まだ犯罪呼ばわり」|【西日本新聞】 とりわけ衝撃的なの…

これが差別だ

月曜日 「差別とはどういうことか」を説明するのにうってつけの事例を見つけたので。 ほう、簡単な話しで国から出てる通達を病院側に知ってもらうこと、ソーシャルワーカーを噛ますこと、行政に相談すること、問題があるなら原因が何かを聞いて解決すること…

全方位にひどい裁判

火曜日 ・東スポWeb 2019年01月26日 「妻とSEXできず性犯罪に走った夫 判決に垣間見えた女性たちの思い」(http://archive.fo/8jEiy) SNSで散々っぱら非難されていた判決。なにぶん東スポの記事なので実際の裁判よりゲスく見えている可能性もありますが。…

『記者襲撃』

日曜日 ・樋田毅、『記者襲撃 赤報隊事件30年目の真実』、岩波書店 もうかれこれ一年くらい前に刊行されかなり話題になったものだが、ようやく手を伸ばした。まとまった書評にはならないがいくつか雑感を。 本書に登場する人物は一部を除いて仮名にされてい…

「大崎事件の『供述弱者』と再審における供述心理鑑定」

金曜日 とりあえずはてなブログに移行したものの、編集方法などぜんぜん調べていないのでしばらくは試行錯誤しながらの運営となると思いますが、よろしくお願いいたします。 さて、来る1月25日(金)、立命館大学の朱雀キャンパスにおいて公開セミナー「第41…

再審を空洞化させる検察の無責任さ

朝日新聞DIGITAL 2018年12月20日 松橋事件の再審、無罪確定へ 地検が有罪主張せず 松橋事件の再審において検察が有罪主張を行わない方針を明らかにし、事実上無罪が確定した、という報道です。 しかしこの再審はたった2ヶ月前、検察の特別抗告を最高裁が棄却…

「袴田さん再収監を許さない」会見

日刊スポーツ 2018年12月12日 布川事件で無罪の桜井さんが冤罪被害者の会設立へ 記事の見出しは9月21日のエントリでもとりあげた「冤罪被害者の会」設立になっていますが、衆院議員会館で同日に行われた支援集会「袴田さん再収監を許さない」の会見について…

「帝銀事件と登戸研究所」展

明治大学平和教育登戸研究所資料館が今週水曜日から来年の3月30日まで、企画展「帝銀事件と登戸研究所」を開催しています。 今から70年前の1948(昭和23)年1月26日,日本の犯罪史上でも特筆すべき大量殺人事件である帝銀事件が起きました。12名もの人が毒殺…

『隠された証拠が冤罪を晴らす』

日本弁護士連合会再審における証拠開示に関する特別部会(編)『隠された証拠が冤罪を晴らす 再審における証拠開示の法制化に向けて』、現代人文社、2018年 再審における証拠開示に関する特別部会の部会長で、大崎事件の弁護人である鴨志田裕美弁護士が「再…

松橋事件、再審開始が確定

朝日新聞DIGITAL 2018年10月12日 「松橋事件、再審開始が確定 特別抗告棄却、無罪の公算大」 1985年に熊本県松橋(まつばせ)町(現・宇城〈うき〉市)で男性(当時59)が殺害された「松橋事件」で殺人罪などに問われて懲役13年の有罪となり、受刑し…

NNNドキュメント'18放送予定

日本テレビ系 2018年10月14日(日) 24:55〜(月曜未明) 「我、生還す−神となった死刑囚・袴田巖の52年−」 今年6月、東京高裁が再審開始を取り消した「袴田事件」。 前代未聞の釈放から4年半、袴田巖さんは死刑囚のまま、姉と二人故郷浜松で暮らす。 そ…

冤罪被害者の会、発足

西日本新聞 2018年09月20日 「冤罪被害者の会が発足へ 初の当事者組織 志布志事件など機に」 呼び掛け人は「布川事件」で再審無罪となった桜井昌司さん(71)=水戸市。桜井さんによると、入会対象は冤罪被害者とその家族、支援者。集会や署名活動などを通…

『黒い証拠 白い証拠 』『虚偽自白を読み解く』

BS TBS 2018年07月21日 ドキュメントJ『『黒い証拠 白い証拠 〜袴田事件 再審を問う』 獄中から無実を訴え続けてきた袴田巌さんは、逮捕から48年ぶりに自由の身となった。半世紀後に覆された当時の警察・検察の捜査に本当にねつ造はあったのでしょうか。取り…

Web世界「袴田事件特集」

岩波書店の月刊誌『世界』のウェブマガジン「WEB世界」が「袴田事件特集」を組んでいます。現時点で、4本のコラムが掲載されています。 大崎事件への取り組みで知られる鴨志田裕美弁護士は、東京高裁の決定やその報道において焦点化されたDNA鑑定ではなく、“…

日野町事件、再審開始決定

朝日新聞DIGITAL 2018年7月11日 日野町事件の再審開始決定 34年前の強盗殺人事件 滋賀県日野町で1984年、酒店経営の女性(当時69)が殺害された「日野町事件」で、大津地裁(今井輝幸裁判長)は11日、強盗殺人罪で無期懲役が確定し、服役中に病死…

録画していてこの事態

京都新聞 2018年07月09日 「「どう喝」調書、証拠から撤回 滋賀県警作成、大津地裁」 4月に大津地裁で開かれた殺人未遂事件の裁判員裁判で、滋賀県警の取り調べが「どう喝に準ずる」として、検察側が証拠提出した警察官調書を一部撤回していたことが9日、…

袴田事件再審請求即時抗告審、きょう決定(追記あり)

あの静岡地裁の決定からすでに4年以上が経過していますが、本日東京高裁が再審開始の可否に関する決定を下すことになっています。 追記:信じがたい不当決定です。弁護団の特別抗告は当然です。

「ブレイブ 勇敢なる者“えん罪弁護士”完全版」(追記あり)

もう一ヶ月前のことになってしまいましたが、2016年にNHK総合で放送された「ブレイブ 勇敢なる者「えん罪弁護士」の完全版(放送時間が50分から100分へ)がBS1で放送されておりました。 地上波版を見た際の記事と今村氏の著書に関する記事は以下のとおりです…

袴田事件即時抗告審、来月決定へ

静岡地裁の再審決定からすでに4年以上がたっていますが、来月11日に東京高裁が検察の即時抗告に対する判断を下すことが決まったとのことです。 朝日新聞DIGITAL 2018年5月7日 「袴田事件の再審是非、6月11日に判断 東京高裁」 高裁が検察の即時抗告を斥け…

『獄友』

『獄友』(監督:金聖雄、2018年) 公式サイトの「上映スケジュール」は地域別に整理されていないので探しづらいのですが、関西では4月7日から、十三の第七藝術劇場で上映されています。週ごとに上映スケジュールが変わりますのでご注意ください。 その他関…

「犯人になるしかないと思った」

一審では無期懲役判決が出ていた旧今市市の女児殺害事件の控訴審では、検察側が殺害の日時と場所を大きく広げる訴因変更を請求し、裁判員裁判での審理がずさんだったのではないかと問題視されていました。昨日の公判ではこの訴因変更が認められるとともに、…

自分で勝手にハードルを上げて「こんなもん跳べるか!」と文句を言う人々

ツイッターなどみているとわらわら湧いているようですが、ここはあびるんに代表選手を勤めてもらうことにしましょう。 産経ニュース 2018.3.27 【阿比留瑠比の極言御免】臆測で「お白州」に引き出すのか 与党側が滅多なことでは証人喚問に応じないから、まる…

鬼畜検察、特別抗告へ

今月12日に福岡高裁宮崎支部は大崎事件の再審開始を認める決定を下しました(2名の請求者いずれにも)。弁護側が提出した供述心理学的な鑑定の評価が重要な争点となっていることから、当ブログでも何度かとりあげてきた再審請求です。 (前略) 17年6月の…

「あたいはやっちょらん」

日本テレビ他 2018年2月18日(日) 24:55〜 「あたいはやっちょらん 大崎事件 再審制度は誰のもの?」 25日(日)午前11時から、BS日テレで再放送予定。 再審請求で新たな証拠として提出された供述分析(このエントリで言及されているもの)が紹介され、大橋靖…

飯塚事件再審請求、即時抗告棄却

朝日新聞デジタル 2018年2月6日 「飯塚事件、再審開始認めず 死刑執行後の請求 福岡高裁」 福岡県飯塚市で1992年に女児2人が殺害された飯塚事件で、福岡高裁は6日、殺人罪などで死刑が確定し、執行された久間三千年(くまみちとし)・元死刑囚(執行時…

日経新聞「供述の心理鑑定 冤罪防止に重み増す」

日経新聞電子版が2018年1月28日付けで「供述の心理鑑定 冤罪防止に重み増す 論点争点 メディアと人権・法」という記事を掲載しています。 記事は浜田寿美男氏による甲山事件での目撃証言分析を「供述分析の先駆」と位置づけ、この事件では無罪判決につながっ…

一審有罪なのに控訴審で検察が訴因変更!

朝日新聞 2018年1月11日 「栃木小1殺害、検察が場所など訴因変更請求 立証困難か」 2005年12月に栃木県今市市(現日光市)の小学1年の女児(当時7)が殺害された事件で、殺人などの罪に問われ、一審・宇都宮地裁で無期懲役の判決を受けた勝又拓哉被…

袴田事件、DNA抽出実験に成功

朝日新聞 2017年12月30日 袴田事件「みそ漬け7年」DNA抽出実験 弁護団が再現 1966年に旧清水市で一家4人が殺害された事件で死刑が確定し、静岡地裁の再審決定で釈放された袴田巌さん(81)の弁護団が今秋、地裁で採用されたDNA型鑑定を再現す…

NHKスペシャル「時間が止まった私 えん罪が奪った7352日」

NHK総合 2017年12月18日 NHKスペシャル「時間が止まった私 えん罪が奪った7352日」 昨年再審無罪を勝ち取った元無期懲役囚・青木恵子さんのその後を取材したNHKスペシャル。プライバシーに関わることにも踏み込んで「20年」という年月の重みを表現しよう…