「3日天下」で終わらなかった!
目を覆いたくなるような貧打で開幕早々躓いたと思ったら、4月中に首位にたってしまった。昨日は中日が負けたので引き分けでも首位キープ。あとはせめて3〜5番が2割5部打ってくれれば……
10年遅い
-テレビ朝日 2024年4月19日(金) タモリステーション「日本の魚が変だ〜いま、海に何が起きているのか〜」
いずれも最近見かけた、漁業資源の危機に関するコンテンツ。文春オンラインの記事に出てくるカジメという海藻は母親の実家の漁師町でも最近はほとんど採れなくなっているとのこと(細かく刻んで味噌汁に入れて食べていた)。このブログの前身で井田徹治の講談社現代新書『サバがトロより高くなる日』を紹介したのが2005年8月の末。その時の記事を読むと今に比べて私もまだずいぶんと呑気だったが、それでも危機感を持つジャーナリストがおり、関心をもつ素人がいるという状況が20年前にはあったわけだ。このブログに「スーパーなどの鮮魚売り場を歩いているだけでも水産資源の危機的状況は明らか」と書いたのは2011年のこと。せめてこの頃に抜本的な対策をとれていれば……。
「折山事件」第三次再審請求
「虚偽自白」を主張し再審請求中の事件について『東京新聞』がとりあげていました。昨月末の記事です。
弁護団への取材がベースになっている記事であるためその点を割り引いて評価する必要はあるのでしょうが、犯行場所や手段が証拠とされた供述調書と確定判決とで大きく変わっているという事実は冤罪事件にはしばしば見られることです。犯行の実相を知らない被疑者が想像で供述することを強いられたものの、裁判の過程で調書の供述に無理があることが明らかになり……というわけです。
また自白によって発見されたことにされている遺体が実は逮捕の5年前に発見されていた、という指摘も自白の評価という観点からは無視できないポイントでしょう。今後も注意を払っていきたいと思います。
震災対応へのなりふり構わぬ擁護論について
早いもので阪神淡路大震災から29年、もう来年には30年目という節目の年を迎えます。今回の北陸大震災のように元旦でこそありませんでしたが、まだ正月気分の名残も残っている時期でした。
当時のことでとても印象に残っていることの一つは、もっとも高い震度を記録した地域に住んでいながら、被害の規模を理解できるまでにはかなり時間がかかったことです。当時在宅していた3人でまずは台所の片付けに取りかかったものの予想される作業量の膨大さに呆然としているうちに、近所に住む祖父母の様子を見に行かねばと思いいたり、玄関を出たところで初めて隣のアパートが倒壊していることに気づきました。幸い自宅の周辺では火災は起きていなかったため、その時点でもまだ被害の広がりと深刻さを理解できていなかったことになります。
さて今回の震災にあたっても、第二次安倍政権のころから顕著になってきた自公政権のあり様がはっきりと現れていると思います。そう、市民の生命や生活を気にかける「ふり」すら真面目にしようとしない酷薄さのことです。2011年の民主党政権はもとより、95年の自社さ政権の震災対応についてすらいまだにSNSではデマに基づく非難が吹聴されているわけですが、これと比べるとネトウヨやりふれ派による岸田政権への擁護っぷりは実に対照的です。なにしろ震災対応の遅れを否定するために、自衛隊の無能さを強調することまで辞さないほどです。岸田でこれなんだから安倍政権当時ならもっとすごかったのでしょう。
SNSどころかインターネットの利用すら一般化していなかった95年との比較は困難ですが、2011年にこれほどの民主党政権擁護論を見た記憶はありません。党派的な振る舞いというのは誰でもするものとはいえ、やはり自民党支持層の“なりふり構わなさ”は群を抜いている感があります。これじゃあなにがあっても選挙に負けないのも納得がいきます。下駄の雪が踏まれ続けるのは勝手ですが、巻き添えを食らって見殺しにされるのは御免被りたい。でも巻き添えになるんですよね。
アメリカウナギ、日本に大量に流入か
さして重要でもない話題に延々と時間を割くテレビのニュース価値判断に対する批判はSNSでちょくちょく見かけるが、先日「高島屋のケーキ」問題とともにウナギの産地偽装を「どうでもいいニュース」扱いするツイートを見かけてちょっと渋い顔になった。今月はじめのニュースで絶滅が危惧されるアメリカウナギの稚魚が日本に輸入されている可能性を指摘するものがあったからだ。
当該ツイートの投稿者が見かけたニュースがこの件だったかどうかも不明だし、いま現在この問題がガザ情勢や自民党の裏金問題を差し置いて報じられるべきものだとも言わないが、それでもウナギ問題は日本における生物多様性への関心の低さを象徴するものではある。正しく扱われるのであれば決して「どうでもいいニュース」ではない。
「高島屋のケーキ」だって“老舗百貨店の不始末”で終わりにするのではなく特定の時期に特定の食品の大量消費を煽る商法の問題としてとりあげればウナギを含め多くの問題に結びつくテーマになりうるはずなんですけどね。
袴田事件再審―恥知らずな検察の立証活動
そもそも静岡地裁の再審開始決定(2014年)に対して抗告したことも、ようやく始まった再審公判で有罪主張に固執したことも恥知らずなのですから、検察の主張の内容が恥知らずでも驚くことはないのでしょうが、それにしてもこの報道には驚きました。
というのも、凶器とされたくり小刀についても捜査当局の“捏造”疑惑がすでに報じられていたからです。
https://apesnotmonkeys.hatenablog.com/entry/2020/08/16/164843
確定判決で凶器と認定されたくり小刀はそもそも当該刃物店で当時取り扱っていなかった、という証言についての『サンデー毎日』の記事について。
https://apesnotmonkeys.hatenablog.com/entry/20180829/p1
「袴田さんがくり小刀を買った」という証言が検察による誘導の産物であった疑いを明らかにした、SBS静岡放送の番組について。
弁護側は刃物店店主夫妻の息子さんを証人として申請すべきでしょう。