2018-01-01から1年間の記事一覧

再審を空洞化させる検察の無責任さ

朝日新聞DIGITAL 2018年12月20日 松橋事件の再審、無罪確定へ 地検が有罪主張せず 松橋事件の再審において検察が有罪主張を行わない方針を明らかにし、事実上無罪が確定した、という報道です。 しかしこの再審はたった2ヶ月前、検察の特別抗告を最高裁が棄却…

グラン・カナリア島の日本漁船

別館のこの記事への関連記事です。 Eテレの語学番組「旅するスペイン語」、今シーズンはスペイン領カナリア諸島が紹介されています。12月26日に放送された第13回では、こんな話題もとりあげられていました(年明け1月8日に再放送)。 もちろん狙いは大西洋ク…

ロッキード事件は遠くなりにけり

スポニチ 2018年12月19日 籠池夫妻「安倍首相バンザイは間違いだった」 籠池夫妻はどうでもいいんだけど。 両被告の安倍晋三首相への批判も続く。「森友・加計問題が国会で散々論議されたことを身の恥と思い、首相を辞めるべき」とし「ロッキード事件で田中…

「袴田さん再収監を許さない」会見

日刊スポーツ 2018年12月12日 布川事件で無罪の桜井さんが冤罪被害者の会設立へ 記事の見出しは9月21日のエントリでもとりあげた「冤罪被害者の会」設立になっていますが、衆院議員会館で同日に行われた支援集会「袴田さん再収監を許さない」の会見について…

「「使命を終えた「博覧会」」

歴史的に見て、博覧会が時代の文化や人々の意識に大きな影響力を持っていたのは、一八五〇年代から第二次世界大戦までの間である。もともと博覧会とは、フランス革命後のパリに誕生し、十九世紀を通じて欧米各地に広がったイベントの形式である。なかでも一…

「帝銀事件と登戸研究所」展

明治大学平和教育登戸研究所資料館が今週水曜日から来年の3月30日まで、企画展「帝銀事件と登戸研究所」を開催しています。 今から70年前の1948(昭和23)年1月26日,日本の犯罪史上でも特筆すべき大量殺人事件である帝銀事件が起きました。12名もの人が毒殺…

お知らせとお詫び

行動経済学の入門書などを読んでいると、人間の思わぬ非合理性の例として「まったく使っていないサービスを解約せず料金を払い続ける」というものが挙げられたりしています。かくいう私も心当たりがあるので「おお、なるほど」と思ったりしていたのですが、…

松橋事件、東京新聞社説

再審開始が確定した松橋事件について、東京新聞10月18日付の社説がとりあげています。 一九八五年の松橋(まつばせ)事件(熊本県)の再審が決まり、殺人犯とされた男性は無罪となろう。決め手の新証拠は何と検察側から出てきた。再審における証拠開示の明確…

『隠された証拠が冤罪を晴らす』

日本弁護士連合会再審における証拠開示に関する特別部会(編)『隠された証拠が冤罪を晴らす 再審における証拠開示の法制化に向けて』、現代人文社、2018年 再審における証拠開示に関する特別部会の部会長で、大崎事件の弁護人である鴨志田裕美弁護士が「再…

松橋事件、再審開始が確定

朝日新聞DIGITAL 2018年10月12日 「松橋事件、再審開始が確定 特別抗告棄却、無罪の公算大」 1985年に熊本県松橋(まつばせ)町(現・宇城〈うき〉市)で男性(当時59)が殺害された「松橋事件」で殺人罪などに問われて懲役13年の有罪となり、受刑し…

NNNドキュメント'18放送予定

日本テレビ系 2018年10月14日(日) 24:55〜(月曜未明) 「我、生還す−神となった死刑囚・袴田巖の52年−」 今年6月、東京高裁が再審開始を取り消した「袴田事件」。 前代未聞の釈放から4年半、袴田巖さんは死刑囚のまま、姉と二人故郷浜松で暮らす。 そ…

冤罪被害者の会、発足

西日本新聞 2018年09月20日 「冤罪被害者の会が発足へ 初の当事者組織 志布志事件など機に」 呼び掛け人は「布川事件」で再審無罪となった桜井昌司さん(71)=水戸市。桜井さんによると、入会対象は冤罪被害者とその家族、支援者。集会や署名活動などを通…

「未解決事件 File.07」

NHKスぺシャル「未解決事件 File.07 警察庁長官狙撃事件」 地下鉄サリン事件が起きた95年は個人的にはなによりも阪神淡路大地震が起こった年で、事件の一報は雨漏りを始めた自宅から家財を運び出す作業をしている真っ最中だったことを今も記憶しています…

『黒い証拠 白い証拠 』『虚偽自白を読み解く』

BS TBS 2018年07月21日 ドキュメントJ『『黒い証拠 白い証拠 〜袴田事件 再審を問う』 獄中から無実を訴え続けてきた袴田巌さんは、逮捕から48年ぶりに自由の身となった。半世紀後に覆された当時の警察・検察の捜査に本当にねつ造はあったのでしょうか。取り…

Web世界「袴田事件特集」

岩波書店の月刊誌『世界』のウェブマガジン「WEB世界」が「袴田事件特集」を組んでいます。現時点で、4本のコラムが掲載されています。 大崎事件への取り組みで知られる鴨志田裕美弁護士は、東京高裁の決定やその報道において焦点化されたDNA鑑定ではなく、“…

本日のホラー

本日、といってももう昨日ですが。買い物に行って鮮魚売り場を通ったら、イイダコかと思うようなサイズの「明石産 真ダコ」が売られている。タコと言えば鯛と並んで明石近辺の瀬戸内海を代表する水産資源なのにこのざま。一昔前ならアサリとしても「小ぶりか…

日野町事件、再審開始決定

朝日新聞DIGITAL 2018年7月11日 日野町事件の再審開始決定 34年前の強盗殺人事件 滋賀県日野町で1984年、酒店経営の女性(当時69)が殺害された「日野町事件」で、大津地裁(今井輝幸裁判長)は11日、強盗殺人罪で無期懲役が確定し、服役中に病死…

録画していてこの事態

京都新聞 2018年07月09日 「「どう喝」調書、証拠から撤回 滋賀県警作成、大津地裁」 4月に大津地裁で開かれた殺人未遂事件の裁判員裁判で、滋賀県警の取り調べが「どう喝に準ずる」として、検察側が証拠提出した警察官調書を一部撤回していたことが9日、…

痛恨の記憶喪失!

先週の記事でジャーナリストの児玉隆也(故人)がイタイイタイ病の「カドミウム原因説」へのバックラッシュ記事を書いていたことについて「驚きました」と述べたのですが、なんと8年前にNNNドキュメントがやはりイタイイタイ病をとりあげた際、コメント欄で …

「清と濁 イタイイタイ病と記者たちの50年」

6月10日に放送された(再放送6月17日)NNNドキュメント'18の「清と濁 イタイイタイ病と記者たちの50年」、通常の30分枠なのが残念に思える内容でした。 長年イタイイタイ病を取材してきた元記者のこの言葉、他の様々な問題にも通じますね。 ところで、三井…

袴田事件再審請求即時抗告審、きょう決定(追記あり)

あの静岡地裁の決定からすでに4年以上が経過していますが、本日東京高裁が再審開始の可否に関する決定を下すことになっています。 追記:信じがたい不当決定です。弁護団の特別抗告は当然です。

「ご飯論法」といえば……

“働かせ方改悪”法案をめぐる質疑における加藤加藤厚労省の答弁が「ご飯論法」だ……という批判が話題になってますね。それを受けて第二次安倍政権に「ご飯論法」が蔓延しているのではという指摘もあります。 私も一つ、類似の例を思い出しました。 防衛庁防衛…

「ブレイブ 勇敢なる者“えん罪弁護士”完全版」(追記あり)

もう一ヶ月前のことになってしまいましたが、2016年にNHK総合で放送された「ブレイブ 勇敢なる者「えん罪弁護士」の完全版(放送時間が50分から100分へ)がBS1で放送されておりました。 地上波版を見た際の記事と今村氏の著書に関する記事は以下のとおりです…

袴田事件即時抗告審、来月決定へ

静岡地裁の再審決定からすでに4年以上がたっていますが、来月11日に東京高裁が検察の即時抗告に対する判断を下すことが決まったとのことです。 朝日新聞DIGITAL 2018年5月7日 「袴田事件の再審是非、6月11日に判断 東京高裁」 高裁が検察の即時抗告を斥け…

『壊れる男たち』

(ツイッターでこの本が話題になっているのを見かけたので、旧ブログの記事をサルベージ。初出は2006年4月7日。) 金子雅雄臣、『壊れる男たち—セクハラはなぜ繰り返されるのか―』、岩波新書 著者は東京都の「女性相談窓口」などで労働相談の仕事に携わって…

『獄友』

『獄友』(監督:金聖雄、2018年) 公式サイトの「上映スケジュール」は地域別に整理されていないので探しづらいのですが、関西では4月7日から、十三の第七藝術劇場で上映されています。週ごとに上映スケジュールが変わりますのでご注意ください。 その他関…

「犯人になるしかないと思った」

一審では無期懲役判決が出ていた旧今市市の女児殺害事件の控訴審では、検察側が殺害の日時と場所を大きく広げる訴因変更を請求し、裁判員裁判での審理がずさんだったのではないかと問題視されていました。昨日の公判ではこの訴因変更が認められるとともに、…

自分で勝手にハードルを上げて「こんなもん跳べるか!」と文句を言う人々

ツイッターなどみているとわらわら湧いているようですが、ここはあびるんに代表選手を勤めてもらうことにしましょう。 産経ニュース 2018.3.27 【阿比留瑠比の極言御免】臆測で「お白州」に引き出すのか 与党側が滅多なことでは証人喚問に応じないから、まる…

鬼畜検察、特別抗告へ

今月12日に福岡高裁宮崎支部は大崎事件の再審開始を認める決定を下しました(2名の請求者いずれにも)。弁護側が提出した供述心理学的な鑑定の評価が重要な争点となっていることから、当ブログでも何度かとりあげてきた再審請求です。 (前略) 17年6月の…

「あたいはやっちょらん」

日本テレビ他 2018年2月18日(日) 24:55〜 「あたいはやっちょらん 大崎事件 再審制度は誰のもの?」 25日(日)午前11時から、BS日テレで再放送予定。 再審請求で新たな証拠として提出された供述分析(このエントリで言及されているもの)が紹介され、大橋靖…