科学

『“環境問題のウソ”のウソ』のカスタマーレビューをみて

山本弘氏の『“環境問題のウソ”のウソ』(楽工社)という本は読んでいないのだが、Amazon のカスタマーレビューをながめていると山本氏の指摘の妥当性を認めつつもある種の反感を示しているレビューがいくつかあり、その反感が共通して山本氏の「書き方」「論…

一行ごとにツッコミどころがありそう

http://news.livedoor.com/article/detail/5209240/ 「後で書くかも」と書いたけど、他の人のいくつかのブコメによってすでに反駁されているんでもういいか。しかし3つか4つのブコメでとどめさされるようなもん、よく載せるなw

33年かぁ

「科学」カテゴリを作りはしたもののほとんど使ってないので。内容はないよう。 YOMIURI ONLINE 2010年12月14日 「ボイジャー1号、33年かけ太陽系の果てへ」 やはり1977年に打ち上げられた「ボイジャー2号」はやや遅れて別の方向へ向かっている。両…

ネコはウナギを生で食べても大丈夫なのか?

NHKの番組「ダーウィンが来た!」の第213回でツシマヤマネコをとりあげていたのを録画して見たのだが、子育て中の親ネコが田んぼでウナギを捕まえたところが記録されていた。ウナギの血液にはイクシオトキシンという毒が含まれている(加熱によって毒性がな…

ホメオパシー注意報?(注意報は解除されました)

新聞のテレビ欄を見ていた同居人が「これってあの人と違うの?」と言うのでみてみると読売テレビで深夜0時59分(15日午前0時59分)から放映される「ガチカメ7」という番組。曰く「2児の母として…あの歌姫が名曲ライブで語る本音/自宅出産」と。番組サイト…

お前が言うな

大阪ガスのCM(こちらの「たのむよ人間・宣言篇」60秒バージョン参照)でゴリラが「人間は実に不思議な生き物だ。人間は人間を殺す。一方……」って台詞をしゃべるんだけど、ゴリラだって子殺しするじゃん!

日本神経科学学会、「ヒト脳機能の非侵襲的研究」に新指針

asahi.com 2010年1月8日 「脳研究の「神話」独り歩きに警鐘 日本神経科学学会」 脳科学研究の成果が、脳ブームに伴って拡大解釈されて広がっていることなどを懸念し、日本神経科学学会は8日、研究指針の改定を発表した。脳活動の測定方法の安全性や測定でわ…

ラミダス猿人「アルディ」お披露目、そして・・・

YOMIURI ONLINE 2009年10月1日 「440万年前、最古の人類全身骨格を発見」 アフリカ東部のエチオピアで、約440万年前の猿人(初期人類)の全身にわたる化石を、米カリフォルニア大学や東京大学などの国際チームが発見した。 といっても、今回一挙に全身…

『人類進化99の謎』

河合信和、『人類進化99の謎』、文春新書 内容ではなく、体裁の問題をば。「はじめに」と「終わりに」をのぞけば99の項目がすべて見開き2ページで書かれている。「電車の中で一駅間でも読めるように、また関心のあるどこからでもはいっていけるように」だそ…

『悪の遺伝子』

今朝の朝日新聞朝刊に載っていた広告のはなしですが。バーバラ・オークレイ著、『悪の遺伝子』、イーストプレス。広告には「ヒトはいつ天使から悪魔に変わるのか」「善人を騙し、家族を傷つけ、無関係の人を殺す−−なぜ!!」「それは、人類が知ってはならない…

『イワシはどこへ消えたのか』

本田良一、『イワシはどこへ消えたのか 魚の危機とレジーム・シフト』、中公新書 漁業資源の危機的な状況については、例えば「丸激トーク・オン・ディマンド」の第409回「世界の魚を食い尽くす日本人の胃袋」でもとりあげられていて、この回のゲスト井田徹治…

コピペされ続ける間違い

pr3さんの「産経、帝国精神を受け継ぐ。」経由で。 イザ! 【産経抄】3月22日 全員一致による決定は無効とする。というのはイザヤ・ベンダサンの『日本人とユダヤ人』で紹介された古代ユダヤの国会兼最高裁のような機関での決まりである。全員一致は全員…

カニクイザルが道具使用を子に教育?

京都新聞 3月11日 「母ザル、子に歯磨き「教育」 京大グループが確認」(魚拓) 人の髪を使って歯磨きする野生のカニクイザルの母親は、子どもが見ていると髪を何度も口から出し入れするなど大げさに道具や使い方を見せる教育のような行動をすることが、京都…

抽象的な議論について

旧本館に設置している掲示板で情報提供をいただいた件。 http://d.hatena.ne.jp/uedaryo/20081224/1230117294 http://coleopteran.seesaa.net/article/111034669.html 南京大虐殺についての宮台真司の認識については以前に取り上げたことがあるので、ここで…

産經新聞がまたしてもやってくれました!

「国立でむぱ研究室櫻分室」経由。 産經新聞、「正論」、平成18(2006)年3月1日[水] 筑波大学名誉教授・村上和雄 再び接近し始めた「科学」と「宗教」 (前略) 知的設計論とは、いのちやヒトの誕生に「知的な存在」がかかわったと考える理論で、十九世紀初頭…

「インテリジェント・デザイン」続報

ドーキンスがどこかで「インテリジェント・デザイン」説に言及していたはずだと思って本棚をあさってみると、『悪魔に仕える牧師』(早川書房)にその言及があった。改めて紹介するまでもなく、インテリジェント・デザインは創造説のヴァリエーションに他な…

産經新聞に科学部はないのか?

産經新聞、2005年9月28日、「教育を考える 「反進化論」米で台頭 渡辺久義・京大名誉教授に聞く」 なんというかもう、突っ込みどころ満載である。まずもって、「反進化論」がいま米国で「台頭」しているという認識が間違い。なにをいまさら。アメリカにおけ…