関テレ「報道ランナー」で湖東記念病院事件特集

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金曜日

関西テレビの夕方のニュース番組「報道ランナー」で湖東記念病院事件の再審がとりあげられることに番組表を見ていて気づきましたので、録画してみました。約16分の特集です。

これまで私が見てきた報道や番組にはなかった(私にとって)新しい情報として、取り調べの様子についての西山さんの証言があります。

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遺体の写真をみせて「これを見ても何も思わないのか/責任を感じないのか」と自白を迫った、とのこと。取り調べを「反省の場」と考える日本の警察らしい取り調べ手法です。

特集の中心になっていたのは「証拠開示」の問題でした。未開示の証拠が約480点あるなかで開示されているのは約180点にとどまることが指摘され、証拠が開示されないことが冤罪の原因究明にとっても障害となっている、と。

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元検事の市川寛弁護士は検察が証拠開示に後ろ向きな理由について、「弁護士は邪魔、裁判官は俺の言っているようにやればいい」と考えるように検察庁が教育している、と指摘。またこうした検事の態度の前提として“検事はすべての証拠を見ている”という思いがあるが、自然死の可能性を示唆する捜査報告書を警察が検察にも隠していたこの事件はその「反証」となっている、とコメントしていました。

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最後は笹倉香奈教授の「すべての証拠を開示することを義務付けるような法改正が必要」というコメントを紹介。時間帯を考えれば結構踏み込んだ内容になっていたと思います。

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