またしてもメモ破棄

 介護の必要な母親を放置して死なせたとして、保護責任者遺棄致死罪に問われた広島市の被告女性(49)の裁判で、弁護側が広島地検に取り調べメモを開示するよう求めたところ、地検が「廃棄した」と回答していたことが20日、弁護側への取材でわかった。弁護側は4月、被告と目撃者の取り調べを担当した検事2人を証拠隠滅容疑で広島地検に告発したという。


 広島少年院の法務教官らによる在院少年への暴行事件を巡る公判でも、同地検の取り調べメモの廃棄が発覚し、弁護側が最高検に調査を申し入れている。
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 弁護側によると、公判前整理手続きが続いていた今年4月、供述の任意性を問うため、被告と目撃者の取り調べメモの開示を地検に請求したが、「廃棄しており、存在しない」と回答があったという。
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取調べのメモを適正に管理するように、という08年の最高検の通達はいったいなんだったんだろうか。まさか同時に「ヤバいメモは廃棄するように」という裏通達でもあったのだろうか?
裁判所がこのようなケースでは供述調書の証拠採用を全部斥けてしまえば「すべて廃棄した」などという対応はしなくなるだろうが、代わりにメモの捏造が起こったりして。録画していればそもそもメモなんて必要ないのだが。