作られた冤罪


(自白のない事件ではありますが、冤罪事件一般を扱うカテゴリとして「自白の研究」を用いています)
強姦などの罪で服役中の先月、再審で無罪判決を勝ちとった男性(および弁護士)のインタビューです。

被害者とされた女性が虚偽の被害証言をしていたということでミソジニーだだ漏れの連中に悪用されるのが心配な事件ですが、上記インタビューや報道を見る限りまともな捜査が行われていれば、また裁判所がきちんと審理を尽くしていればかなり簡単に防げていたはずの冤罪事件であるように思えます。男性の弁護士は高裁段階で「(少女を)医者に連れて行った人を5分だけ呼んでくれと」「それ(カルテのこと)だけ聞くからと 他の質問はいらないから」として証人請求をしたと説明していますが、裁判所はこの証人調べを退けています。これを「人間だから、間違えることもある」と片付けることはできないでしょう。