最高裁がハンセン病患者への差別を検証?(追記あり)

 伝染の恐れを理由にハンセン病患者の裁判を裁判所外の隔離施設などで開いた「特別法廷」(出張裁判)に正当な根拠がなかった可能性があるとして、最高裁が検証を始めたことが分かった。元患者らが起こした訴訟で隔離政策が違憲と認定された1960年以降も12年間続いており、誤った政策に基づく差別を司法が認めるか注目される。近く関係者から聞き取りを実施し、結果も公表する。裁判所が過去の裁判の手続きを検証するのは極めて異例。

記事の最後に、冤罪疑惑がくすぶる菊池事件への言及もあります。

 熊本県国立ハンセン病療養所「菊池恵楓園」への入所勧告を受けた男性が53年、無罪を主張しながら殺人罪などで死刑とされた「菊池事件」の特別法廷を巡っては「関係者が白衣を着用し、証拠が火ばしで扱われた」との証言がある。

今回の検証は個別の判決の妥当性には立ち入らないものとのことですが。


追記:菊池事件についての記事も出ていました。