氷見事件国賠訴訟、結審

 富山県氷見市で平成14年に起きた強姦事件で再審無罪が確定した柳原浩さん(47)が国や県に慰謝料など約1億円の支払いを求めた国家賠償請求訴訟の第27回口頭弁論が6日、富山地裁であり、柳原さん側は「新たな冤罪を生まないよう、地裁は国側の責任を認めるべきだ」と述べ、5年以上に及んだ訴訟が結審した。判決は来年3月9日。
(中略)
 柳原さんは提訴時、県警が、アリバイが成立する犯行時間帯の通話記録など、柳原さんに有利な客観的証拠を隠したと訴えていた。だが、これまでの証人尋問で検察・警察側は具体的な証言をしなかった。原告側は、地裁に提出した最終準備書面で「捜査の怠慢で見落とした」とした。

虚偽自白を強要した側がだんまりを決め込むとは、あつかましいにもほどがあります。