シラスウナギ保護へ、日中韓台が合意
- 日本経済新聞 2014/9/17 ウナギ稚魚の養殖、11月から制限で合意 日中韓台
生息数が減少しているニホンウナギの資源保護策を話し合う国際会議は17日、都内で最終日の協議を終え、閉幕した。参加した日本と中国、台湾、韓国は養殖池に入れる稚魚(シラスウナギ)の量について、各国・地域が2014年の採取量から2割削減し、乱獲防止につなげることで合意した。11月から制限をかける。
遅過ぎるし制限も緩過ぎると思いますが、なにもしないよりマシではあります。
ウナギだけでなく東アジアの水産資源全体について持続可能な漁業のための取り組みが必要でしょう。ちなみに尖閣も竹島も周囲に好漁場があることが知られていますが、水産資源管理のための協調体制を前面に出せば相対的に領土問題を後景に下げることができます。領土問題は両当事国の世論がそれを重要だと思えば思うほど両政府とも外交的選択肢が狭まることとなり、かつ一旦煽った強硬論を政府が引っ込めるのは、よほどの勇気と力量のある政治家にしかできないことです。だとすれば、他にもっと重要な、かつ Win-Win な結果を期待できるイシューの重要性をアピールすることは、少なくともこれ以上領土をめぐる対立を悪化させないためには有効なのではないでしょうか。