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火曜日

ちょっと前の記事ですが、農水省の統計で昨年の漁獲量が比較可能な統計のある期間において最低を記録したとのことです。もちろん、資源管理のための漁獲制限のおかげではなく、資源状態の悪化のためです。

 農林水産省が27日発表した2021年の漁業・養殖業生産統計によると、養殖を含む漁獲量は前年比1.4%減の417万3千トンだった。比較可能な1956年以降で最低を更新した。魚種別では、サンマやスルメイカ、タコ類が最低となった。

www.47news.jp (アーカイブ

特にサンマ、スルメイカ、タコ類が最低になっているとのことですが、これらは鮮魚売り場を歩いているだけでも資源状態の悪化が見てとれるものです。

サンマと違って脂がのった魚が獲れれば安心というわけでもありません。

jp.reuters.com

水温の上昇が漁獲されるカツオの重量増につながっているとみられ、とするとさらに水温が上昇することで現在の漁場から姿を消すことが危惧される、というわけです。

では水産業界の認識はどうなのか。

www.huffingtonpost.jp

この記事で紹介されている片野氏ですら15年前まで「日本の水産業に対して「乱獲(獲りすぎの状態)」という感覚を持ったことはなかった」というのにはちょっとびっくりします。このブログの前身で井田徹治氏の『サバがトロより高くなる日』(講談社現代新書)をとりあげたのは2005年のことでした。