東金女児殺害事件裁判、自白の任意性が争点に

 千葉県東金市の路上で昨年9月、保育園に通う女児(当時5)が殺害されて見つかった事件で殺人罪などで起訴された、無職勝木諒被告(22)の公判前整理手続きが14日、千葉地裁であった。被告弁護団の副島洋明・主任弁護人は「犯行の事実はない」として、無罪を主張する方針を示した。
(中略)
 副島弁護人は「検察の証拠は、被告が犯人であることを立証できておらず、自白は知的障害のある被告が取り調べの中で誘導されて引き出された可能性が高い」と話している。
(後略)

弁護人が被告人の利益のため争点にし得ることはすべて争点にするのは当然ですが、事情に通じていない第三者としてはひとまず裁判の進行を見守るしかありません。
ただ一般論として知的障害のあるひとが被疑者となった場合、捜査官の(無意識の)誘導に引きずられる怖れが高いのは事実で、仮に真犯人であるとしても責任能力や情状に関わる部分で被疑者(被告人)に不利に誘導される可能性はあります。心理学的に妥当な尋問方法についての研修が行なわれていればまだいいのですが・・・。