2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『生み出された物語』

山本登志哉(編著)・脇中洋・齋藤憲一郎・高岡昌子・高木光太郎(著)、『生み出された物語―目撃証言・記憶の変容・冤罪に心理学はどこまで迫れるか』、北大路書房 「法と心理学会叢書」の一冊。甲山事件の差し戻し審対策として弁護団に依頼された著者らが…

NNNドキュメントで飯塚事件(追記あり)

(飯塚事件についてはいわゆる「自白」はありませんが、冤罪事件一般を扱うタグとして「自白の研究」を用いています) 次回の「NNNドキュメント'13」で飯塚事件がとりあげられます。 7月28日24時50分〜(29日0時50分〜)、日本テレビ系列、NNNドキュメント'1…

『ほんとうは 僕 殺したんじゃねえもの』

浜田寿美男、『ほんとうは 僕 殺したんじゃねえもの―野田事件・青山正の真実―』、筑摩書房 同じ著者による他の事件の鑑定書(をベースとした著作)と比べると、法廷供述の分析が占める位置が大きい。「自白が無実を証明する」が法廷供述にもあてはまるからだ…

土用の丑の日シンポ、「ウナギの持続的利用は可能か ーうな丼の未来」

東アジア鰻資源協議会 公開シンポジウム 「ウナギの持続的利用は可能か ―うな丼の未来」 基調講演での塚本勝巳・日本大学教授の提言は次の通りでした(スライドの忠実な引用ではなく要約です)。 1.天然ウナギ 「獲らない、売らない、食べない」 2.異種ウナ…

“期待”を裏切らなかったハフィントンポスト日本版

日本版ができた時に発表された編集長の名前を見て「Blogos みたいなのがまた一つできるの?」と思ってたんですが、案の定 Blogos クオリティですね。 ニホンウナギ 絶滅危惧種指定の危機 IUCNが本格的検討へ これなんかもスゴいです。「絶滅の危機」じゃなく…

集中連載「ウナギが食べられなくなる日」

共同通信の編集委員で、岩波新書『ウナギ 地球環境を語る魚』の著者、井田徹治さんが『NATIONAL GEOGRAPHIC 日本版」のウェブマガジン、『Webナショジオ』で「ウナギが食べられなくなる日」を連載されています。 第1回 乱獲で資源は危機的に、生息地破壊も一…

『証言台の子どもたち』

浜田寿美男、『証言台の子どもたち―〔甲山事件〕園児供述の構造』、日本評論社 (本書で問題とされているのは「自白」ではなく目撃証言ですが、冤罪事件や供述をめぐる問題を扱うエントリに「自白の研究」タグを用いています。) 一度も有罪判決が下らなかっ…