湖東記念病院事件の再審無罪判決を受けて、京都新聞が司法改革についての意見記事を掲載しています。論点は2つ、証拠開示と検察の抗告です。これは大崎事件弁護団の鴨志田弁護士などがかねてから主張してきたことですが、この記事では日野町事件を引き合いに出して冤罪被害者を苦しめる宿痾が指摘されています。
36年前に滋賀県日野町で起きた強盗殺人事件の再審では、大津地検が「存在しない」と回答した未開示証拠が後に判明し、大津地裁は「本来あってはならない事態」と遺憾の意を表明。地裁は18年7月に開始を決定したが、地検の申し立てで大阪高裁での審理が続く。日野町事件の元受刑者阪原弘さんは再審請求中の11年に病死している。