生物多様性に関して子どもに誤ったメッセージを送るな


さいたま市で先週末、戦慄すべきイベントが行われていたようです。

 市内のうなぎ店などでつくる実行委員会の主催。つかみ取りは、環境省ニホンウナギ絶滅危惧種に指定したことを受けて二〇一三年から自粛していたが、子どもたちに魅力を知ってもらおうと再開を決めた。

子どもに知ってもらうべきなのは、これまでの大人たちの愚行の結果うなぎが絶滅寸前になっていること、ではないのでしょうか?

 子どもたちは「おりゃー」と声を出して容器に手を突っ込み、水しぶきを上げてくねるウナギを追い掛けた。同市立土合小学校四年の野上弘喜君(9つ)は四匹を捕まえ「ぬるぬるしたけど、両手で頭と尻尾をつかむのがコツです」とうれしそうに話していた。

絶滅危惧種をこんなふうに扱ってはならない、ということを学んでもらうべきではないのでしょうか?
こちらはイベント前の記事です。

 その後、市民から復活を望む声が多く寄せられ、実行委内では「まつりの目玉がなくなった」「生きているウナギを見ることは子どもたちにとって勉強になるはず」との意見が強まり、今年は約150匹を用意して再開することにした。実行委会長で、浦和区でうなぎ料理店を営む男性(73)は「歴史のある食文化や生命の貴重さを学ぶ場になってくれれば」と強調する。

これには呆れました。むしろ「つかみ取り」が廃止になった理由を子どもに説明すべきでしょう。そして、こんな商習慣について考えてもらってこそ「勉強」でしょう。
http://www.kura-corpo.co.jp/fair/2015unadon.html
http://www.sukiya.jp/menu/in/unagi/
http://www.nakau.co.jp/jp/news/68
http://www.yoshinoya.com/menu/don/unazyu.html