天然資源に関わる慣習はいい加減見直すべき


皆さんご承知の通り、節分を控えて冷凍のイワシが大量にスーパー等の店頭に並んでいます。土用の丑の日のウナギ同様、この時期の大量消費に備えて大量に冷凍されていたことがわかります。イワシの資源量の増減には「レジーム・シフト」と呼ばれる気候・海洋生態系の長期にわたる変動が関わっているという説を以前に紹介したことがありますが、これはもちろん乱獲が影響をもたらさないということを意味しません。季節感を演出する食習慣を守っていくことには必ずしも反対ではありませんが、特定の時期に天然資源の消費を煽るような商習慣の方はやはり見直していくべきではないでしょうか。