検察が「でっち上げ」の告白を放置


コメント欄にてとらこぞうさんからご教示いただいたニュースです。

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 事態が大きく動いたのは、初公判から7カ月以上が経過した25年5月。犯行の目撃者の1人である男性が、証人尋問で「事件はでっち上げだった」と、突如これまでの証言を翻したのだ。
 この男性は、岩本さんと被害男性が口論になった際に「実際に暴行したのは男性の方だった」と説明。岩本さんが被害男性から逃げて現場を離れた後、「『民事訴訟を起こして賠償金を取ろう』と持ちかけられ、もう一人の目撃者と3人で口裏を合わせた」と振り返った。


 実は、男性が最初に「でっち上げ」を告白したのは証人尋問からさかのぼること4カ月前。警察に110番した上で、担当検察官と面会し事情を説明していた。しかし、公判での告白は避けようと、男性は検察官への説明からまもなく、コンビニで恐喝未遂事件を起こし、逮捕されていた。


 検察側は約4カ月間、こうした経緯を裁判所や弁護側には伝えていなかった。男性は証人尋問で、「被害者」の男性について「暴力団関係者と知っていたため、意に反する証言をするのが怖かった」と釈明。「岩本さんが起訴され、こんなに大事になるとは思っていなかった。真実を伝えたかった」と語った。
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検察による事実上の「証拠隠し」も論外ですが、記事によればその後男性の無実を裏付ける別の目撃証言も出てきたとのことで、全体として捜査がずさんだったと言わざるを得ません。冤罪被害者の「捜査機関の責任者が実際に経験してくれるのなら、補償だっていらない」という言葉の重みを噛みしめてもらいたいものです。