検察側証人という簡単なお仕事


法廷での証言前に検察が行う「証人テスト」が検察の筋書き通りに証言を誘導するための場となっている疑惑について、先月に2つのエントリを書きましたが、今回は台本まで用意していたケースが明らかとなりました。

 内閣官房副長官などを歴任した鈴木宗男・元衆議院議員(66)=新党大地代表=の汚職事件の公判で、東京地検の検事が証言を前にした複数の贈賄側業者に多数の問答をあらかじめ記した「尋問メモ」を渡していたことがわかった。証人らは法廷でほぼこの通りに有罪の決め手となる証言をし、鈴木氏は2010年に有罪が確定して失職した。このメモの存在を知った鈴木氏側が、「検察のシナリオ通りに誘導尋問され、偽証が行われた新証拠だ」などとして12年に再審を申し立てる事態となっている。
(後略)

再審開始の理由となるほどの誘導・押し付けがあったのかどうかは別途検証が必要ですが、一般論として検察の立証活動への信用を失わせる事実ではあります。