京都朝鮮学校損害賠償請求訴訟、本日判決

記事のタイトルはちょっとミスリーディングですが(んなもん、「差別」に決まってますから)、記事では原告側の訴えのポイント2点を次のように解説しています。

 一方、朝鮮学校側は、子どもたちはおびえ、民族教育事業が妨害されているとして、民族的出自を理由にした差別街宣を「ヘイトスピーチ」と判断した上で賠償するよう求めている。

 また、原告の朝鮮学校側は在特会の街宣によって、国際人権規約などに基づいて保障されている民族教育権が侵害されたと主張しており、これが認められれば、朝鮮学校を高校無償化の対象外とする政府の対応の正当性が問われることになる。

というわけで、単に損害賠償および街宣禁止が認められるかどうかだけでなく、判決理由にも注目です。
また『世界』(岩波書店)の7月号から9月号までの3回にわたり、「ヘイトクライムに抗して――ルポ・京都朝鮮第一初級学校襲撃事件」(中村一成)が連載されていました。最終回にあたる9月号掲載分はとりわけ読み応えがありましたので、事件の概要についてはすでにご存知という方にもおすすめです。


追記:周辺での街宣禁止と、合計で1,200万を越える賠償を命じる判決、とのことです。
さらに追記。記事にある原告側の主張のうち、「ヘイトスピーチ」としての認定については認められましたが、「民族教育権が侵害された」ことについては言及がなかったようです。