アメリカの「ウナギ長者」事情


3月21日づけエントリのコメント欄にて、とらこぞうさんからご教示いただいた件です。5月11日読売新聞朝刊に「米漁師「ウナギ長者」 日本不漁で稚魚が高騰」という記事が掲載されています。とらこぞうさんに記事の存在を教えていただいた時には「アメリカウナギの資源状態もよくないはずなのに」と不思議に思ったのですが、記事を読んで謎が解けました。アメリカのほとんどの州ではすでにシラス漁が禁じられており、メーン州サウスカロライナ州でのみ認められているとのこと。記事はメーン州の漁師に取材したものでした。12年のシラスウナギの価格が09年の倍になったとか、景気のよい漁師の話とか、漁獲されたシラスのほとんどが中国に輸出される……といったことは書かれていますが、例によって資源状態についてはなにも触れていません。ほんとうに蒲焼きの値段にしか関心がないんだなぁ、と嘆息しました。
なおメーン州もまったく無策というわけではないらしく、記事中に「州法で昨年から取引は小切手に制限された」とあります。おそらく取引量の透明化のためでしょう。