検察、量刑に触れず(追記あり)


発達障害をもつ被告人に対し、出所後の受け皿がないことを理由に検察の求刑を上回る懲役20年の一審判決が下った事件の控訴審が即日結審したとのことです。

現時点では詳しい報道がオンラインには見つからないのですが、複数の記事を総合すると検察側は「責任能力あり」と弁護側に反論する一方、上記記事によれば「量刑に触れなかった」とのことです。テレビでは「量刑は裁判所にゆだねる」という趣旨の主張をした(というか、主張を回避した)と報じられていました。刑の減軽を求める弁護側の主張には反論する一方で、一審の量刑を維持することは積極的に求めなかった、ということのようです。もしこの推測が当たっているとすれば、一審判決への批判にも理解を示したものと評価できそうです。


追記
本日、高裁判決が出ました。一審の懲役20年を破棄、求刑より少しだけ軽い懲役14年とのことです。
http://www.asahi.com/national/update/0226/OSK201302260041.html
こちらの記事ではテレビを見た私の記憶通り、検察は量刑について「裁判所にしかるべき判断を求める」とし、積極的に一審の量刑の維持を主張しなかったようです。まずは予想通りの結果ということができるでしょう。