「ぶら下がり」になんてなにも期待してないんですけど

 菅直人首相は17日夜、「(民主党の)党務のため時間的に難しくなった」として、記者団によるぶらさがり取材に応じなかった。鳩山由紀夫前首相ら退陣表明後の首相がぶら下がりに応じなかった例はあるが、就任直後の首相としては異例の対応だ。
 菅首相は8日の就任記者会見で「ややもすれば取材を受けることによって、政権運営が行き詰まるという状況も何となく感じている」と指摘している。鳩山前首相は夜のぶらさがり取材に加え、朝にも記者団の質問に答えていた。

 菅直人首相の秘書官が20日夜、内閣記者会の幹事社に対し、鳩山由紀夫前首相が平日の朝に行ってきた記者団との質疑に応じない方針を通告した。


 小泉純一郎氏以降の歴代首相は、原則1日2回、記者団との質疑を行ってきた。鳩山前首相は朝、住居の首相公邸から執務室がある官邸に移動する際、短時間立ち止まり、記者団の質問に答える「ぶら下がり」に応じていた。

まあ「ぶら下がり」を減らす方の動機も「ヘタなこと言って墓穴掘りたくない」という程度のものだとすればそれ自体としては別段評価できるようなことではないけど、連日の「ぶら下がり」なんて意味ないでしょ。「おお、これはいい質問だ!」と思った記憶なんてないし。きちんと調査報道して、首相の方から記者会見開かざるを得ないよう追い込んでこそマスコミの値打ちでしょ。
しかしたかだか小泉政権時代にはじまったことについて「異例の対応」って……。既得権はあっさり歴史の一部にされちゃうんだな。