シングルイシューの成れの果て
国会で「ヘルマン・ゲーリングらは戦争犯罪人ではない」と主張した国会議員が後に首相になることなど、ドイツではあり得ない(受刑者にならなれるけどね)。歴史修正主義者とつるむ理由として「リフレで一致してるだけ、後は勝手」「反原発のシングルイシュー」なんてのをさんざん聞かされたけれども、結局は歴史修正主義者に大飯原発再稼働&消費増税の2ゴールを決められちゃいましたね。
そりゃもちろん、首相が歴史修正主義者でさえなければ……なんて思ってはいませんよ。消費増税については菅直人も口にしてたわけだし。しかし(日本における)歴史修正主義というのは人間の尊厳を踏みにじるものであるわけで、もしこの社会が人間の尊厳にもっと敏感な(あるいは敏感なふりだけでもする)社会だったとしたら、少なくとも今と同じ結果にだけはならなかったよね。
そうそう、もともと危うかった民主党政権がグダグダになったのには普天間問題が大きいけど、もし有権者が、マスメディアが、沖縄の基地問題をもう少し真面目に受けとめていればまた違った結末がありえた(さくっと解決しただろう、などとは言わないけど)わけだ。これもやっぱり「人間の尊厳」の問題だよね。