なんでこんなのがまかり通ってしまうのか

 一方、歩行者天国は夏休み中にも再開の方向となっており、具体的な運用を含めた準備が進められている。また、秋葉原の中心街には1月以降、計50台の防犯カメラが設置されるなど再発防止に向けた動きも出ている。

当初、共同通信(47NEWS)の記事にブクマつけていたのだが、さっき見たら「防犯カメラ」云々の文章はない。「秋葉原の中心街には1月以降、計50台の防犯カメラが設置されるなど、再発防止に向けた動きも広がっている」という(まったく同じ)文章を含む記事は他に MSN産経ニュース、スポーツ報知、サンスポなどが掲載しているので、これらはいずれも共同通信が配信したものをベースにしているのではないかと思うのだが、記憶違いか? あとから削ったのか?
それはさておき。防犯カメラに犯罪防止効果がないとは言わない。設置場所、設置形態、そして犯罪の類型によっては防止効果を発揮することもあるだろう*1。しかしどう考えたって、この事件は防犯カメラによって防止できた類いの事件ではなかろう。検挙や有罪の立証には有効だった、というわけですらない。こういう火事泥的なやり方で防犯カメラを増やすから信用できないのだし、マスコミも無批判にこんな文章載せるなよ。

*1:同様に設置場所、設置形態、そして記録データの管理運用の方法によって市民のプライバシーを侵害する度合いも変わり、それらを勘案したうえで防犯カメラが許容されるケースもあるだろう、ということも否定しない。