誤認逮捕で国賠請求棄却


自白の有無にかかわらず、冤罪事件一般を「自白の研究」タグで扱っております。ご承知おきください。

(前略)
 男性は2012年6月にレジの現金を奪ったとして強盗容疑で逮捕、窃盗罪で起訴された。入り口の自動ドアから検出された男性の指紋が有力証拠となったが、初公判後に開示された防犯カメラ映像で、ドアに触れたのは事件5日前だったことが判明。大阪地裁岸和田支部は14年7月、無罪判決を言い渡した。

 国賠訴訟の判決は、判例を踏まえ「無罪確定で、ただちに逮捕や起訴が違法とはならない」と指摘。店員がドアを清掃したのは事件4日前だったことから、警察や検察がそれ以前の映像を確認していなかったとしても「通常要求される捜査」は逸脱していないと判断。犯人と疑う合理的な根拠があったと結論付けた。
(後略)

別の報道によれば、被疑者の母親が独自に防犯カメラの映像をチェック、5日前の映像を見つけたことが無罪判決に繋がったとのことです。母親が警察と同じ理由で諦めていたら、有罪になっていた可能性があるわけです。
本日夕方のMBSのニュースでは「有罪の証拠なら1年前のものでも探すのに、無罪の証拠は探さない」と警察を批判していましたが、実にもっともな批判でしょう。