学生野球憲章、改正


なんと60年ぶりなんだそうである。というより、この記事によれば「制定から60年で初めて全面的に改正」されたんだそうで、よくもまあこれまで放置してきたものだ、と。
Googleニュースでヒットする記事の見出しだけを眺めているとまずはプロアマ交流が大幅に緩和されることと、次いで特待生を容認するようになったこととが大きく取り上げられている。野球というスポーツの「商品価値」という観点からすれば、これらが最もニュース・ヴァリューをもつということなのだろう。しかし、上で言及した記事によれば次のような内容も含んでいるとのこと。

 高校、大学野球の基本的な理念を条文化した「日本学生野球憲章」が24日、制定から60年で初めて全面的に改正された。野球部員の教育を受ける権利を確認し、学生の野球をする機会の保障を明記するなど、旧来の憲章にあった統制的なイメージが一掃され、学生の権利を保護する内容になった。
(中略)
 9章35条からなる新憲章は、野球部が技術の向上や勝利を追求するあまり、学生生活が野球一辺倒に陥ったり、部員数を制限したりすることがないよう、学生側の権利を保障。けが予防などの観点から週1日の休養日を設けることも条文化し、それらを遂行する最高責任者が学校長であると明記した。

こうしたことが過去60年間明文化されてこなかったことこそが、もっとも報じるに値するのではないのだろうか。