足利事件、取調べの録音が存在

asahi.com 2009年8月11日 「菅家さん取り調べ録音テープ、検察内で保管 検事録音か」(1ページ目魚拓2ページ目魚拓

 栃木県足利市で90年に女児(当時4)が殺害された「足利事件」で再審開始が決定した菅家利和さん(62)=6月4日に釈放=に対し、宇都宮地検が、最終的に不起訴処分とした他の2件の幼女殺害事件について取り調べた際の様子を録音したテープが存在することが、検察関係者の話でわかった。録音は長時間に及び、菅家さんが録音に同意し、2件の犯行をいったん「自白」したのちに否認に転じる様子などが録音されているという。
(・・・)
 取り調べの録音は、92年1月に処分保留となった後、93年2月に不起訴処分となるまでの間に断続的に行われた。検察内部で保管されていた録音テープは、カセットテープで十数本に上るという。検事が、起訴、不起訴の判断をする際の参考にするために録音したとみられている。
(・・・)

自分たちが録音を必要とするときには「被疑者との信頼関係構築を妨げるおそれ」とか「真実に口をつぐむおそれ」は気にならないようです。具体的なやりとりについての紹介がありませんのでなんとも言えませんが、長時間に及ぶ録音ということを考えれば冤罪をうんだ取調べの実態についての貴重な資料となり得るのではないでしょうか。一般公開されるべき性質のものではありませんが、第三者が内容を検討する機会はつくられるべきではないでしょうか。