袴田事件「みそ漬け実験」を東京高裁が視察

木曜日

袴田事件において、事件発生から1年2ヶ月後に“発見”された5点の衣服。検察は当初の主張を変更しこれらが犯行時に着用されていたとしてきたわけですが、それらに付着していた血痕の「色」をめぐる争いに決着がつく可能性が出てきました。

弁護側は一貫して「1年2ヶ月もみその中に漬かっていたのに血痕の色が鮮やかすぎる」と主張してきました。今月1日、東京高裁が静岡地検で行われていた「みそ漬け実験」を視察。1年2ヶ月前に始められたものです。

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現時点で東京高裁も静岡地検も声明は出していないようですが、視察に同行した弁護団は「赤みは残らず、黒っぽい色になった」と主張しています。

ところで、この実験について桜井昌司さんが気になることをブログで書いておられるのを読みました。

まあ言っても仕方ないことだが、真空パックにして脱酸素剤を入れた実験をするところか〔ママ〕腐れ組織の証だし、我々冤罪犠牲者の会は、その腐れを社会に広げて真面目な検察官を守るような法改正を行うことに、まだ抵抗するだろうが、人間として恥ずかしくないかなと検察官に伝えて欲しいと言った。

そこで調べてみたところ、今年の3月14日に投稿されたニュースビデオ(静岡のSBSテレビ)が見つかりました。

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するとたしかに弁護団が「真空パック」での実験に異を唱えていました。血痕の色は捜査当局による捏造が行われたか否かに関わる問題なので、検察は必死なのでしょう。