やっぱりレイシズムを免れなかったクロ現“サンマ”回
9月7日放送分の書き起こしが NHK のサイトの「特集丸ごと」コーナーにアップされています。
とりあえず一番インパクトのあったシーンは、宮古市の仲買人の発言として伝えられているこれですね。
サンマの資源は無限だって言っていたんですよ。
それぐらいとれたんです。
今は不安になってきました。
天然資源は「無限」ではない、ってことは遅くとも半世紀前には到達可能な認識になってたと思いますよ!
さてスタジオゲストは水産総合研究センター理事長の宮原正典氏。元水産庁次官ですから、日本の水産行政に重大な責任を持っていた人物です。で、この宮原氏から「なかなかサンマの南下が進んでないので、これは温暖化の影響かもしれないんですが」と、番組が想定した筋書きを逸脱する発言もちらっと漏れたりしていたのは面白かったのですが、重大な問題もありました。この宮原氏が、近年中国が導入している新型の漁船について「全くよく分からないかぶせ網」だの「わけの分からない船」だのと形容、悪魔化を行っていたことです(台湾、中国、韓国からのサンマ漁が日本より大型の漁船によるのは、漁場までの距離があることによる)。底引き網やら巻き網なら分けがわかるがかぶせ網ならわからない、というのならそれこそ分けがわかりません。
「災いは常に外部からやってくる」という呪術的な思考を消費者に植え付けておいて、果たして国際的に説得力をもつ規制案を提唱できるものでしょうか?