まずは「矛盾」だという認識からただそう


すでにブクマした件ですが。

 アジアを中心に、魚の生産量は右肩上がりで増えている。昔ながらの漁業による天然魚の漁獲高はこのところ横ばいで推移しているが、この数年で養殖による魚の生産が急増し、いまや世界の魚生産量の4割超を養殖魚が占めるようになった。

 天然魚資源の減少を受けて、魚の養殖は望ましい解決策だという見方に異論を唱える人はあまりいないのではないだろうか。しかし、リンベリー氏はこの見方をきっぱりと否定する。

 「養魚業は、海の負担を減らして天然魚を保護するどころか、サーモンやトラウトのような肉食性の魚の餌となる小魚を、海からさらに多く奪いとっている」とし、「投入する魚」対「生産される魚」という大ざっぱな比率で見ても、養殖漁業はきわめて非効率な魚資源の利用法だという。

近大マグロ」とか「ウナギの完全養殖」なんかがマスコミではもてはやされていますが、養殖する魚の餌を海洋の天然資源に依存している限り、天然魚が減るのは当たり前ですよね。養殖魚を1キロ成長させるにはそれ以上の量の餌が必要なんですから。人間が直接食用にできないものを餌にする養殖ならともかく。