あまりにも意味不明すぎる麻生太郎の妄言
もちろん上記の『東京新聞』の記事が指摘しているように、温暖化対策に本気ではない自民党の姿勢の現れとして理解すれば足りるのかもしれない。しかしそれにしても「農家のおかげですか? 農協の力ですか? 違います」なんてことを他ならぬ北海道で発言してしまうセンスは想像を絶する。報道ではもっぱら米に焦点があたっているようだが、温暖化で負の影響を受けている第一次産業従事者の神経も逆なでしているわけでしょう、この発言。
まあ「温暖化にはいいこともある」というのは温暖化否認論の定番の主張ではあるが(「二酸化炭素は農作物の肥料になる」、みたいな)、このひとの地元である九州では従来の品種を育てるのが困難な気温になることを意味する。なにがあっても落選することはないとたかをくくっているからこそできる放言なのだろう。
現在各国が発表している二酸化炭素排出削減計画では不十分、という報告を国連環境計画がまとめた、という報道もあった。
もはや「経済」にとっても、二酸化炭素排出削減に向けたイノベーションを成長の踏み台にするしか選択肢がない段階に来ていることを右派も認識すべきだ。