三井三池炭坑事故から半世紀

1963(昭和38)年11月9日、福岡県大牟田市三井三池炭鉱で、戦後最大の炭鉱事故が起きた。死者458人、CO(一酸化炭素)中毒患者839人を出す、炭じん爆発事故であった。
今年、その日から50年目を迎えた。だがCO中毒の後遺症に苦しむ夫を抱えた妻たちにとっては、何も終わっていない。事故当初、CO中毒の予後は良好で大部分には後遺症は残らないとの説が主流で、3年で労災補償は打ち切られることとなった。だが生き残った夫たちは、人格が変わって暴力をふるうようになったり、記憶を失いもの忘れがひどくなったり、子ども同然になったりした。
(後略)

この問題ですが、実は一足早い今月10日深夜に日テレ系列のNNNドキュメント'13がとりあげていました。

「お互い年とったね…」清水栄子さん(83)は夫・正重さん(89)に静かに語りかけた。事故から50年。その多くを病院で過ごす元炭鉱マンだ。1963年11月9日、戦後最悪の労働災害といわれる爆発事故が起きた。福岡県大牟田市熊本県荒尾市にまたがる三井三池炭鉱。死者458人、一酸化炭素中毒の患者は839人にのぼった。知能の低下、記憶障害、性格の変化といった後遺症。会社の責任を問う民事裁判に、労災病院の廃止問題。被災した炭鉱マンと家族は、常に闘いを強いられてきた。三池炭鉱はすでに閉山。事故の風化とも闘い続ける。弱い立場にしわ寄せがくる構図は、何も変わっていない―その訴えをのせた労働歌が、今も病室に響く。「闘いはここから 闘いは今から」

私は録画しておいて見たのですが、30分枠ながら彼らにとってのこの半世紀の重さをしっかりと伝える好番組であったと思います。Eテレサイトの紹介を見る限り、取材対象者も重なっているようです。