湖東病院事件、高裁でも再審開始の決定

先月の記事で言及した、滋賀県・湖東病院で患者の呼吸器を外して死亡させたとして有罪判決が下っていた事件の第二次再審請求は、大阪高裁での即時抗告審で再審開始を認める決定が下りました。自然視した可能性があるという医師の意見書とともに、やはり供述心理学の立場からの意見書も証拠として提出されていたようです。

(前略)
 西山さんの再審請求は二度目で、服役中の一二年九月に申し立てた。弁護団は高裁の審理で「致死性不整脈で死亡した可能性が高い」とする医師の意見書を新証拠として提出。患者の死因を急性の低酸素状態と認定した確定判決と整合しないと主張していた。

 さらに、心理学者の意見書も証拠提出し、対人関係で迎合しがちな特性があるとも主張。西山さんは自白の理由を「取り調べがきつくなった同僚看護師をかばおうと思った。刑事に好意を持った」などと話していた。西山さんは和歌山刑務所で服役し、今年八月二十四日に満期出所した。

共同通信の記事に使われている写真では、西山さんの隣に、先に冤罪が晴れた青木恵子さんが写っていますね。