結局、有罪立証放棄……

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金曜日

-京都新聞 2019年10月24日 「殺人罪で12年服役の元看護助手、再審無罪へ 検察が有罪立証を断念、滋賀・湖東病院事件

弁護団によると、書面では、確定判決で有罪の証拠になった「故意にチューブを外した」などとする西山さんの自白調書について、再審公判で証拠として引き継ぐかは裁判所に一任する、とした。弁護団の証拠請求にも可能な限り同意する意向を示し、本年度内の再審公判開始や即日結審を希望しているという。

(下線は引用者)

 弁護側は自白の誘導を問題視していますから、検察側のねらいは引用中の下線部にあると見てよいでしょう。弁護側の主張に対して争わないことで再審をさっさと終わらせ、捜査の問題が裁判で議論になるのを避ける、と。

事実上無罪が決まったからといって、すなおには喜べない事態です。