湖東記念病院事件再審で検察が有罪立証放棄?

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火曜日

 

-朝日新聞 DIGITAL 2019年9月30日 検察側が有罪主張を撤回か 滋賀・患者死亡の再審協議archive.is

 滋賀県東近江市の湖東記念病院で2003年、呼吸器を外して入院患者を殺害したとして、殺人罪で服役した元看護助手の西山美香さん(39)のやり直し裁判(再審)に向けた協議が30日、大津地裁であり、検察側が有罪主張の根拠とする新証拠を出さない方針を示した。協議後、西山さんの弁護団が明らかにした。

指宿信(いぶすきまこと)・成城大教授(刑事訴訟法)の話

 検察側が再審公判で新たな証拠を出さないのは、有罪を立証する自信がなく、あきらめたように見える。検察側が有罪主張を維持することも理論上は可能だが、確定した再審開始決定の拘束力は、再審公判での裁判所の判断にも影響が及ぶと考えるのが自然だ。無罪になる公算が大きくなったといえる。

 再審開始の決定を導いた弁護団の主張に反論するための新たな材料を出さないということですから、識者コメントの通りなのでしょうが、そうだとすればなぜ再審請求審で特別抗告まで行なったのか、松橋事件と同じような問題を指摘することができます。