再審請求関連情報

いわゆる「恵庭OL殺人事件」について、日弁連が再審請求(今回で二度目)を支援することが、昨月25日に発表されています。当ブログでは以下の記事でこの事件を取り上げています。
http://d.hatena.ne.jp/apesnotmonkeys/20140422/p1
http://d.hatena.ne.jp/apesnotmonkeys/20160119/p1
http://d.hatena.ne.jp/apesnotmonkeys/20171002/p1


また「恵庭OL殺人事件」とは異なり“虚偽自白”を行ったと主張されているのがこちらの事件です。

事件の概要は次のようにまとめられています。

事件は2003年5月、東近江市の病院で未明の時間帯に起きました。意識不明の状態だった男性患者(当時72)が病室のベッドの上で心肺停止の状態で見つかり、その後死亡したのです。当初、警察は人工呼吸器が外れたことを知らせるアラーム音を聞き逃した、業務上過失致死の疑いで捜査を開始。任意で取り調べで、西山さんや当直だった他の看護師2人は「アラームが鳴らなかった」と供述。しかしその後、西山さんは「アラームは鳴っていた」と供述を変えました。さらに事件から1年以上経った2004年の7月、今度は「自分が男性患者を殺した」と自白したため殺人事件の容疑者として逮捕されたのです。

女性の主張によれば、“虚偽自白”に至った経緯は次の通りです。

Q.取り調べの刑事を信じた?
「好意を持ってしまった」
Q.それはどうして?
「やさしかった。何がやさしかったかというと、小さいときからコンプレックスがあって、兄2人が賢い、優秀だった。私は勉強できなかったので比べられていた。お兄ちゃんみたいに頑張ってやってみたらと、それが嫌だった。それを刑事に言ったら『あなたもお兄ちゃん同様賢いところがあるから』すごい理解してくれる人みたいになって、そこでころっと。今から考えるとアホみたいなことだが、ころっといって好意を持つようになって、気に入ってもらおう気に入ってもらおうと思って、どんどんウソをついていった、事件のことでは。私が無理やり(人工呼吸器の)蛇腹を外して、殺してしまいました、と」

事実がこの主張通りなら、いわゆる「迎合型」の虚偽自白ということになります。担当の弁護士は「やはり自白がとても変転していて、それが真犯人の変転とは思えない。捜査側が集めた資料とつじつまが合うように、本人の自白が変っていってる」とコメントしており、再審請求で供述分析が証拠として提出されるかもしれません。