控訴審で証拠としてもよいくらいの仰天記者会見
すでにはてブで簡単にコメントした件ですが。
長期審理だったが、女性裁判員は「評議や意見交換の機会があり、心理的・精神的負担は少なかった」と振り返った。青酸を用いた犯行手口から、証人尋問などで化学の専門用語が飛び交った。「理解が追いつかず質問も浮かばなかった。素人にも分かりやすい言葉で説明してほしかった」と言及した。
被告の認知症については「病状の判断に関して複数の証人が必要だったかもしれない」「認知症の専門家が公判を傍聴し、意見を聞く機会があれば判断は変わっていた可能性もある」などの声が上がった。
裁判では裁判員の負担軽減のため法廷に提出される証拠が絞られた。しかし、「被告の通帳も出てこず、借金がいくらあったのか最後まで分からず疑問が残った」「審理時間が掛かっても出せる証拠は全て出してもらい、判断したかった」と述べた。
(http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20171107000190)
死刑判決に自信がないと言っているも同然の会見内容です。特に気になるのは、審理の場ではこのような意見を表明できない雰囲気が醸成されてしまっていたのではないか、という点です。裁判員裁判という制度そのものの根幹が揺らいでいるのではないでしょうか。