名張毒ぶどう酒事件異議申し立て、9日に決定


棄却されていた名張毒ぶどう酒事件の第8次再審請求について、弁護団は昨年6月に異議申し立てをしていましたが、これについての決定が来る1月9日に下ることが、昨年末に明らかになっています。

 三重県名張市で1961年、女性5人が死亡した名張毒ぶどう酒事件の第8次再審請求審で、名古屋高裁刑事二部は26日、殺人罪などで死刑が確定した奥西勝死刑囚(88)=東京・八王子医療刑務所収監=が請求棄却を不服として申し立てていた異議に対し、認めるか否かを来年1月9日に決定することを決めた。検察側と弁護団に伝えた。
(http://www.chunichi.co.jp/s/article/2014122690124232.html)

他方、高知の白バイ事件については再審請求が棄却されました。

 弁護側はスリップ痕の写真のネガフィルムについて、タイヤの溝模様がなく、液体を路面に塗って偽装したことや、撮影時間でスリップ痕に濃淡に違いあるため、デジタル加工したことを疑う鑑定書を提出した。さらに、別の鑑定書では、コンピューターシミュレーションでスリップ痕を再現すると、別の事故現場の写真だった可能性があるなどと指摘していた。

 一方、検察側は「ネガフィルムの捏造は容易ではない」などとした上で、「バスが動いていたのは、これまでの証拠で明らかだ。新たな証拠にならない」などと反論していた。
(http://digital.asahi.com/articles/ASGDJ54JHGDJPLPB00J.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASGDJ54JHGDJPLPB00J)


海外では、すでに死刑が執行されているケースで司法当局が無実を認めたケースが2つ報道されています。

中国のケースも被疑者・被告人は事件当時18歳のモンゴル族男性で、背景にレイシズムがあることを感じさせます。