姫路郵便局強盗事件も再審請求却下


袴田事件での再審開始決定のインパクトにかき消された恰好になっていますが、名張毒ぶどう酒事件、北陵クリニック筋弛緩剤事件、飯塚事件に続いて姫路の郵便局強盗事件でも再審請求が認められませんでした。

 犯行現場などに残された2つの「目出し帽」。


 弁護団が独自に目出し帽に付着した毛髪を鑑定したところ、いずれの目出し帽からも男性のDNAは検出されませんでした。


 しかし、この鑑定結果について、神戸地裁姫路支部は「男性が強盗の実行犯ではないと立証できたとしても、犯行グループの1人であるという推認を妨げる事情には成り得ない」として、再審請求を棄却しました。

「ええっ? そんなのありなの?」という決定です。もう1人の被告人は犯行を認めたうえで再審請求者が共犯ではないと主張していたのですが……。
なおこの事件については『弁護士白書 2013年版』の「特集1 日弁連における再審請求支援の取組」(PDFファイル)にとりあげられています。また再審請求人は一貫して否認していますが、便宜上「自白の研究」タグを用いています。