コミック原作映画2本
- 『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』 Scott Pilgrim vs. the World (監督:エドガー・ライト、出演:マイケル・セラ他、2010年米英加)
『映画秘宝』の昨年6月号で元ネタ解説がされていたけど、ほとんど知らないゲームばかり(^^; もちろん映画を見ていれば「なにかゲームを踏まえてるんだな」とはわかるけれども、ゲーム好きの人ならもっと楽しめるのかも。オープニングの、ユニバーサルのロゴでレンタル料のもとはとれた。
- 『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』 X-Men: First Class (監督:マシュー・ヴォーン、出演:ジェームズ・マカヴォイほか、2011年アメリカ)
アメコミ原作映画にはあまり興味がない方なのだが、これはけっこう楽しめた。前日談ものとしてはそこそこよくできているのでは。
クライマックスで、米ソ艦隊が発射したミサイル、砲弾をエリック(マグニート)が逆に艦隊へと向かわせようとした時、チャールズは「命令に従った」だけの「善良」で「罪のない」人々がたくさんいるのだから止めろ、と説得しようとする。これに対するエリックの返答が「そういう連中が俺を虐げた/許さない」*1。もちろんこれは、エリックがナチスに母親を殺されたという設定(映画の冒頭で描かれる)を踏まえたやりとりで、「ホロコーストに加担した個人の責任」という問題が娯楽映画で押さえられている、という点にちょっと感心した。
*1:英語の台詞では "I've been at the mercy of men just following orders. Never again." 「好き放題にされてきた」といったところか。