実話ベース映画2本


レンタルDVDで『ラスベガスをぶっつぶせ』(原題 21 、2008年アメリカ)と『マネーボール』(原題 Moneyball 、2011年アメリカ)をば。
どちらも実話がベースの映画だが、娯楽性志向は『ラスベガス……』の方がずっと強い。実際とは違ってヨーロッパ系のキャストが中心となったチームとして描いているのも、ビジネス的な理由なのだろう。ただ、定石をきちんと押さえた展開だけに逆に先が読めてしまうので、一度見たら「もういいや」となる。『マネーボール』の方は「そのうちもう一度見ようかな」と思わせるのに対して(まあ、私が野球好きだというのもあるだろうが)。
途中まで読んで放り出していた『マネーボール』の原作 (Michael Lewis, Moneyball, W.W. Norton & Company) も引っ張りだしてきた。映画では、移籍してきたジャスティスが「ソーダで金をとるのか?」とぶつくさ言っているのが笑いどころの一つになっているが、原作にも "The Oakland A's clubhouse was famously the cheapest and least charming real estate in professional baseball" などと書かれていて、球団間での年俸以外での待遇の差もバカにならんのだな、と思わされる。