養殖の欺瞞


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http://d.hatena.ne.jp/apesnotmonkeys/20090409/p1
http://d.hatena.ne.jp/apesnotmonkeys/20100628/p1
先日はシジミについて嘆いたわけだが、スルメイカやサバについてもいつの頃からか、かなり小さいものが店頭に並ぶようになっているのは気になっていた。

 大衆魚のはずのサバの養殖が、各地で始まっている。天然が不漁続きで、経費のかさむ養殖でもペイするほど魚価が上がってきたからだ。だが、エサには天然サバの幼魚が使われている。経営難の漁業者がサバ幼魚を大量にエサ用に水揚げしているためだ。資源回復の失敗のツケが、矛盾の漁業を生んでいる。
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 天然サバは冬から春に生まれ、2〜3歳で成熟して繁殖を始める。だが小さくて食用に向かない0〜1歳の幼魚が大量にとれるため、海水魚養殖の重要なエサとしても、よく売れる。水産庁の主要漁港調査で、08年にエサ用に出荷された魚の半分以上がサバだった。0歳魚換算で10億匹前後に相当する量だ。
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 天然サバが復活しないのは90年代に2回、かつて漁獲の大半を占めた太平洋のマサバが大繁殖したのに、成魚に育つ前に取りすぎたためとされる。水産総合研究センターの牧野光琢研究員は「適切な漁獲削減策を講じていれば、今はピークの70年代並みの豊漁という計算になる」と言う。
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調査捕鯨よりよっぽど税金の使い甲斐のある問題だと思うが。