赤報隊事件『週刊新潮』手記の顛末
毎日jp 2009年3月21日 「朝日新聞阪神支局襲撃:「実行犯」手記掲載 新潮社、抗議男性と和解」(魚拓)
朝日新聞阪神支局襲撃事件など一連の警察庁指定116号事件を巡り、週刊新潮が「実行犯」を名乗る島村征憲氏(65)の手記を掲載した問題で、発行元の新潮社が手記で犯行の「指示役」とされた元在日米国大使館職員の男性(54)から抗議を受け、この男性と和解していたことが分かった。和解内容は非公表だが、男性は毎日新聞の取材に「事件にかかわっていないとの抗議を新潮社が重く受け止め、真摯(しんし)な姿勢で応えてくれたため和解した」と話している。
(中略)
関係者によると、男性は新潮社と数回にわたり話し合った結果、「納得できた」として、今月19日に新潮社と和解の合意書を交わしたという。毎日新聞が和解の事実確認を求めたところ、週刊新潮編集部は文書で「和解内容については明らかにできませんが、訂正や謝罪記事も出すことはありません」と回答した。
記事の後に付された解説によれば、和解の内容を明らかにできないのは「第三者条項があるので」との理由だという。妙な憶測の余地を残す解決の仕方は好ましくないと思うのだが。