「ブルーシーフード」? 大丈夫かそれ?

 海洋保全を目的に米ロックフェラー財団のデイビッド・ロックフェラーJr.会長が平成16年に設立した米の団体「セイラーズフォーザシー」の日本支局(横浜市西区)は7日、同区内のホテルで、豊富に獲れる魚介類を「ブルーシーフード」として登録し、積極的に消費していくことを柱とした食育プログラムを発表した。

というニュースなんですが、国連食糧農業機関(FAO)が昨年まとめたレポートによれば、主要漁業資源となっている魚種のうち資源量がまだ安全なレベルにあるのは1割くらいしかないわけで、啓発が必要なのはむしろ「レッドシーフード」の方だと思うんですけどね。報道によれば「ブルーシーフード」として今回登録されたのは「ヒラメやマダイ、近畿大学が世界で初めて完全養殖に成功した近大マグロなど19種」とのこと。残り16種がなんであるのかまだ調べはついてないんですが、ヒラメにマダイに近大マグロって、所得が増えない限りそうそう「積極的に消費」できそうなものではないですし。

 夕食会には安倍晋三首相夫人の昭恵さんも出席。東京・銀座のすし店「銀座久兵衛」の今田洋介社長が、ブルーシーフードを使ったすしを振る舞った。

でも「銀座久兵衛」の社長って、天然マグロについて「実際的にはもう希少価値になってる、という実感はない」なんて言ってた人ですよ?