ザイトクカイはこの社会の鏡である
- The New York Times, April 26, 2013, "In Promoting His City for 2020 Games, Tokyo’s Bid Chairman Tweaks Others"
さすが、石原都政を支えた男だけのことはあります。Facebookでは「トルコに行ったこともあり、イスタンブールは個人的にも好きな都市」などとまさに差別主義者のテンプレのような釈明をして、ますます石原慎太郎の後継者としての地位を確かなものにしてくれました。
発言者が小物であるがゆえに一般的な注目度はずっと低かったのですが、つい先日には現役閣僚によるこんな発言があったばかりです。
- 朝日新聞デジタル 2013年4月26日 「「ラテン系は数字に弱い」山本海洋政策相、後に撤回」
山本氏は同日に安倍内閣が閣議決定した海洋基本計画の内容を説明。各国企業の海洋構造物のシェアを紹介する際に、前置きとして「(自分は)ラテン系なんであんまり正確な数字はつかめないんですけど、頭の構造上」と発言した。
この社会に空気のごとく差別主義がまん延しているという背景抜きにこれらの発言を考えることはできないでしょう。こうした発言によって政治家の政治生命が絶たれることなどまずないからこそ、彼らはろくにことばを選ばず本音をダダ漏れにするわけです。