ウナギに食料安保論って、正気ですか?

最近は私のTLでもちょくちょくウナギが話題にのぼってきますが、一昨日にはこんな驚愕のツイートが非公式リツイートされてきました。

このツイートに苦言を呈した井田徹治氏(岩波新書『ウナギ 地球環境を語る魚』の著者)に対して「欧米の環境保護団体と「政治」との関係は、一筋縄ではいかない」とか「私は、「木」ではなく「森」を見るべしと指摘したつもりですが、ご理解頂けなかったようで…」などと、自称リアリスト様にありがちなフレーズを連発。
また、昨日の私のエントリにこちらからトラックバックが送られてきましたが、

 食の支配権確立を狙うアメリカ。


 クジラ、マグロに続き、今度はウナギを攻撃対象に選んだのか!?、表向きは資源保護だが、世界は腹黒い。その背景にあるのは、牛肉に対抗可能な日本の国産水産資源を枯渇させ、日本にもっと牛肉を買わせるための策略だろう。

などと、信じられないようなことが書いてある。ウナギ資源の「枯渇」にもっとも“貢献”したのは他ならぬ日本人だよ! アメリカウナギだって中国経由で日本に輸入されてきたんだよ。
ウナギが食えなくなって飢える人間が、この社会にいますか? ウナギを牛肉に切り替えたら牛肉の消費量が顕著に増加する……なんて家庭がありますか? 食料安保論なんて、ウナギに関してはこれほどまとはずれな議論はないですよ。


さて、昨日は「愛のスパルタ料理塾」目当てで読売テレビの「ミヤネ屋」を録画していたのですが、帰宅してチェックしてみると「料理塾」はお休み。代わりに、というわけではないのだけれどもウナギ特集が。で、これがまた憤死もののひどさ! 出演者、スタッフ全員に「一つだけ選ばせてやる。背開きがいいか、腹開きがいいか?」と問いつめたくなるほどでした。明日、満を持してとりあげます。