「消えた“駿河湾の宝石”ー明日へつむぐ船ー」

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月曜日

テレビ静岡制作、地元では5月に放送された「FNS ドキュメンタリー」の「消えた“駿河湾の宝石”ー明日へつむぐ船ー」が関西テレビで今朝未明に放送されていたのを録画。

急激な資源量減少の理由として乱獲以外に「黒潮の流れの変化」と「餌となるプランクトンの生育不良」が指摘される。ウナギやサンマ、イカナゴなどについても複数の要因が指摘されるし実際そうなのだろうが、どうしても「乱獲」という事実を覆い隠す煙幕として機能するように思えてならない。もっとも、他の要因にしたところで(地球温暖化による海水温の上昇や河川環境の変化など)結局は人間の経済活動に根があることが多いのだけれど。

不漁は漁業者だけでなく関連産業や地域社会にも影響する。しかし地元の市場でやっているのが“週に一度の詰め放題”だというのにまず絶望。

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数を売ろうとしてどうする。付加価値を高めることを考えないと。

もちろん乱獲対策をまったくとっていないわけではなく、海域を分け産卵する海域では禁漁としたりもしている。しかし今年の春漁期では昨秋より禁漁区を狭めたー拡げた、ではなくーと聞いてまた絶望。

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個人の特定を避けるため、画面の一部をトリミングしてある。

この番組で初めて知ったのは、桜えびというのが非常に新しい食材だということ。発見されてまだ100年ちょっとだという。

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スピード絶滅記録達成、などということにならないことを祈る。