「獄友たちの日々」

布川事件」の桜井昌司さん、杉山卓男さん(故)。「足利事件」の菅家利和さん。いずれも再審によって無罪が確定したえん罪被害者である。さらに再審決定により釈放された「袴田事件」の袴田巖さん、仮釈放され再審を求めている「狭山事件」の石川一雄さん。獄中生活は5人合わせて155年にもなる。互いを「獄友」(ごくとも)と呼び、支え合う。「不運だったけど不幸ではなかった。我が人生に悔いなし!」。その言葉の真意とは

22日の本放送見て、録画見て、再放送見た! ディレクターは映画『SAYAMA みえない手錠をはずすまで』『袴田巖 夢の間の世の中』の金聖雄氏。
印象的なシーンを挙げるのが困難なくらい見どころだらけだったが、番組紹介でも引用されている「不運だったけど不幸ではなかった」をはじめ、桜井さんのことばにはたびたび唸らされた。おそらく、自らの体験や思いを言語化するためにずいぶんと努力を重ねてこられたのだろう。
冒頭のシーンでちらりと映っていた氷見事件の柳原さんはその後は登場しなかったが、2014年放送のドキュメンタリーでかなり苦労されていることが伝えられていたので、その後のご様子がちょっと気になる。