「見直す」べきはシャコの味ではなく漁業のあり方


関西テレビで土曜日の夕方に放送されている「雨上がり食楽部」。先日、5月30日は「食材スポットライト 〜シャコ編〜」。

今回スポットをあてるのは今が旬の「シャコ」。しかし、街行く人々にシャコのイメージを聞いてみると…!? 「すしでしか見ない」、「パサパサしている」「見た目が気持ち悪い」といった意見が続出。
そこで、ミサイルマンの2人がシャコの消費量日本一の岡山を訪れ、シャコの知られざる魅力に迫る!宮迫も「シャコに行く?」と仰天。ゲストの羽野も「シャコは好んで食べないですね」、宇都宮に至っては「食べたことがない」というほどの食材。

まずは、地元の人にシャコについてインタビュー、さらには一大産地の寄島漁港で船に乗せてもらってシャコ漁に密着する。そして塩ゆでと刺し身を試食したミサイルマンの感想に宮迫も「刺し身なんて食べたことない」!とがぜんシャコに興味がわいてくる。

続いて、地元・岡山で人気のシャコグルメを一挙紹介するとともに、スタジオでは「シャコ真丈」と「シャコ丼」を試食。羽野も「こんな味だったんだ!」とシャコを見直すことに!
(http://www.ktv.jp/ameagari/index.html)

この番組案内ではひとことも触れられていませんが、番組内では漁獲量が減っていることに言及されています。ただし、その原因については完全スルー。でもわかる人間にはわかります。というのも(小型船によるものとはいえ)底引き網漁法だから。岡山県の「小型機船底びき網漁法包括的資源回復計画」(平成20年度)の図2をみると、シャコの漁獲量が壊滅的に減少していることがわかります。とても「シャコを見直す」どころの話ではありませんね。