自称「有事向き」

 まずは漫画について「漫画の効用はある」などと評価した。さらに、自身も「三国志」などの漫画で歴史の勉強をしていることを明かし「最近は歴史の勉強をするのに、役立っていましてね。(『三国志』は)そりゃあもう、劉備玄徳になりたい! と思いながら読んでいますよ」と告白。同誌が、漫画「ロボット三等兵」復刻版を持参すると「これなんだよ、これ! 名著なんだよ、名著」と激しく興奮した。

鳩山首相の世代だとマンガを読んでること自体は奇異でもなんでもないけれど、頼むから「歴史の勉強」にとか言うなよ、と。仮にこれが“庶民的”に見せようとするための演出なのだとしても(麻生前首相同様、そういう必要は感じている可能性はあるから)、これが国民にウケちゃうのだとしたら困ったものだ。というのはおくとして、本題はこちら。

ほんと「マンガ好き」が好きだな、というはなしではなくて。

 「信長の野望」に絡んでは、「武将といえば、やっぱり豊臣秀吉だよね」。「天下取り」に話題が及ぶと、「おれみたいな性格は、平時より有事、非常時向き」と話す麻生氏に対し、「それなら野党になって頑張っていただきますか」と切り返し、麻生氏から「うまいこと言うね」と評されている。

一体なにを根拠に「平時より有事、非常時向き」と自己評価しているのか不明だが。上の鳩山発言同様自己演出という側面はあるかもしれないにせよ、「平時より有事、非常時向き」なんて自意識をもっている人間はやっぱりトップに向かないと思う。少なくとも自民党にとっての「非常時」には向いてなかったわけだ。